木曜日, 12月 01, 2005

親友は何人?

最近、友達が減ってきた。
元から友達が多い方ではなかったが、携帯電話のメモリーにもその姿を多く見る事は出来なかった。

私は田舎の小学校に通ってた。
今は廃校になって校舎だけが残っている。
その街もだんだんと寂れてきて、今は昔の面影が何一つ残っていない。
淋しいものだ。

そこで私は12年間を過ごしたが、いじめにあっていたのは
3~5年生の時だった。
私は今もそうだが、人の笑っている顔が好きだ。
笑っている顔を見てるとこっちまで楽しい気分になってくるからだ。
だから学校ではよく馬鹿な事をして友達を笑わせていた。
小学校の頃って面白い奴が人気あったりしなかった?
私もそんな感じでクラスの女の子には人気があった(今はさっぱり
モテないが…)。
それをクラスの男の子は面白くなかった様で、ある日突然、
男の子全員から無視をされるようになってしまった…
初めはビックリで"どうしよう?"と考えるばかりだったが、
そのうち"私が無視されている事が皆にバレちゃいけない"と必死で隠していた。
親にも先生にも女の子にもバレない様に毎日毎日、
普通を装って学校に通っていた。

途中、何度も女の子にバレそうになった時も笑って誤魔化していた。
今思うと健気な子供だったなぁと…(笑)
休み時間も誰も遊んでくれないし、帰りも一人で帰っていた。
帰ってからも誰も遊んでくれないので女の子と遊ぶしかなかった…
それがまた男の子には面白くないみたいな… 悪循環が続いていた。

ホントにその時は私さえ我慢すれば全て上手くいくと考えていた。
でも、私も子供だったからやっぱり皆と遊びたかった。
夜中に近所の神社によくお参りに行ってたなぁ(笑)

"また皆と楽しく遊べます様に"

毎年、新年のお参りにも神様にそうお願いしてた(笑)
そんな日々が3年位続いていた。
毎日バレない様に気を使ってたそんなある日、1人で帰っていると
後ろから女の子2人がやってきて"男子と帰らないの?"と質問された。
この時もさり気なく違う話題に変えて乗り切ったと思っていたが、
どうやら女の子達は薄々気付いていた様だった…

なんと次の日、"さぁ次は算数の授業だ"と思っていたら
先生が突然、"このクラスにいじめがあるか?"という議題でHRを始めた。
その時"しまった!"と思った。バレてしまったんだと思った。
私はその事ばかり気になって、先生の話はほとんど覚えていない。
次は音楽の授業だったので、そこでも何もなかった様に
音楽室へ行ったのを覚えている。
そして授業が終り、"次は給食だー!"と呑気にしていたら
(そういう振りをしてたんだが)男の子が次々とやって来て私に謝ってくる。

"今までゴメン"、"また仲良くしよう"…

涙が止まらなかった。
安堵の為か、長い緊張から解放された為か、理由はよく解らなかったが…
その時は人目も憚らず泣いてしまった。

ようやく終ったのだ。我慢の日々が。孤独の日々が。

その後の給食の時間は嬉しくて、楽しくて仕方がなかった。
"お前は泣いたり笑ったり忙しいな"と先生にもツッコまれ、
全てが上手くいったのだと理解した様だった。

この事が切っ掛けで常に自分の気持ちよりも相手の気持ちを
優先して考える様になった。
この出来事だけではないが、今では色んな人の気持ちが
理解出来るようになったと自負している。
今となっては貴重な経験が出来たと思っている。

次回に続く…?

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